米国株式市場の今週の下落、クオンツモデルはどのように乗り越えたの か
9月29日、月末まであと2営業日というところで、チャンネルに以下のように書きました:月足の振り返りで、10月が転換点となるウィンドウであり、指数は月足で弱含みになり始める可能性があると。あの時モデルも裏付けをしていて、Xモデルが再び大量に買いシグナルを出し始め、UnitedHealthやCostcoといった優良銘柄が順次ポジションに加わっていました。
半月が過ぎ、Nasdaq 100 ETF(QQQ)は10月6日の759.66から10月16日の709.80まで下落し、6.56%のマイナスとなりました。
ですが、この判断はあくまで私個人の経験とK線、サイクルによる解釈に過ぎず、取引の根拠とはなりません。コミュニティも独自のWebサイトも、すべてがモデル取引によるもので、モデルは私の考えに関係なく動きます。今週本当に振り返るべきは、下落する中でモデルが何をしたのかということです。
今週モデルに何が起きたか
今週モデルの純資産は5.54%のドローダウンとなり、今年最大の単週下落となりました。同時期にQQQは5.52%下落、S&P 500 ETF(SPY)は1.97%下落しました。
日付(米東部)
QQQ当日
10/12 月曜 | -0.70% |
10/13 火曜 | -0.33% |
10/14 水曜 | -1.97% |
10/15 木曜 | -0.13% |
10/16 金曜 | -2.50% |
今週モデルはずっと買いを入れており、ほぼすべてがXモデルでした。
Xモデルは下降モデルです。一つの株が一定の高値から下落した際に分割で買いを始め、下がれば下がるほど買い増し、リバウンドして目標価格に達したらまとめて売却する仕組みです。ですから最初の4日間でQQQが3%以上下落しても、モデルは買い続け、木曜の終値時点でドローダウンはまだ0.5%未満でした。
金曜にQQQがさらに2.5%下落し、半導体株はさらに大きく下げ、数日前に仕込んだポジションが一日中被弾し、1日で純資産が5.18%下落。この週のドローダウンの9割以上を占めました。
もし常にモデルのすべての取引を同期していれば、金曜終値時点の純資産は大体9月15日頃に戻り、1ヶ月の努力が無駄になる形です。
今週完了した8件の取引
同じ下落週にモデルは売却も行っていました。今週8件の取引が完了し、全て利益を出し、合計で口座貢献は+2.36%となりました。
ティッカー
モデル
買い→売り
買い価格
売り価格
収益
MSFT | Z | 9/1→10/12 | 498.41 | 535.02 | +7.35% |
C | X | 10/1→10/13 | 125.73 | 132.40 | +5.31% |
MRVL | X | 10/13→10/13 | 253.06 | 268.89 | +6.26% |
COST | X | 9/28→10/14 | 925.55 | 978.18 | +5.69% |
UNH | X | 8/17→10/15 | 380.84 | 401.58 | +5.45% |
CSCO | Y | 9/22→10/15 | 110.23 | 110.30 | +0.06% |
LLY | Y | 9/28→10/15 | 1176.87 | 1257.79 | +6.88% |
GEV | X | 10/15→10/16 | 894.83 | 940.12 | +5.06% |
UNHのポジションは10%、その他は各5%です。今週は同時に新規11件のポジションも開設しました。
実現した+2.36%だけでは保有浮動損失を相殺できず、週間純資産は5.54%減少となりました。しかし、この表からモデルが下落局面で単に買いだけをしていた訳ではないことが読み取れます。
7月の時と比較して
7月もハイテク株が一度下落し、QQQは7月10日から7月29日まで8.79%下げ、2つの段階に分かれ、中間でリバウンドがありました。
7月第1段階
7月第2段階
今週
期間 | 7/10→7/17 | 7/22→7/29 | 10/09→10/16 |
QQQ | -4.16% | -6.18% | -5.52% |
SPY | -1.54% | -2.40% | -1.97% |
モデル純資産 | -4.88% | -2.93% | -5.54% |
モデル最大単日 | -3.65% | -1.16% | -5.18% |
純資産回復 | 8月27日新高値更新 | まだ回復せず |
7月第1段階は半導体が下げ、QQQ自体はあまり下落せず、7月15日にQQQは0.27%しか下がらなかったのにモデルは3.65%下げました。その理由はXモデルが半導体株にフルポジションで仕込んでいたからです。
7月17日から21日にはリバウンドがあり、QQQが1.96%上昇、モデルは3.54%上昇、Xモデルはリバウンドでまるごと一群売却しました。第2段階でQQQが最も下げた時、モデルはQQQの半分の下落しかありませんでした。
今週は7月の2段階を重ねたような状況で、QQQの下落幅は7月第2段階に近く、モデルのポジション構成は第1段階に似ています。7月のドローダウンは数日間で分散して下落があり途中で一息つけましたが、今回は4日間静かで5日目に急落となりました。深さで見ると今回の5.54%は7月の7.32%より浅いですが、痛みは主にスピードと集中度から来ています。
今回と7月の違う点
7月は主にハイテク株が下落しました。今回は非ハイテク株が先に下げ、モデルは下落途中で買いを入れ、最近ハイテク株が下げ始めると非ハイテク株が次々にリバウンド・売却され、Xモデルが受動的にハイテク株に乗り換えられ、ローテーションが頻繁でした。
Xモデル
非ハイテク株
ハイテク株
今週売却 | C、COST、UNH、GEV、4件、全て+5%以上 | MRVL、1件、+6.26% |
7月対照 | XOM、CATでわずか数件のみ | 大部分が半導体やハードウェアが中心 |
現時点でXモデルの持ち株の大半はハイテク株ですが、依然として一部非ハイテク株も保有しています。
9月末に下落すると思っていたのに、なぜノーポジにしなかったのか
もし私が主観的な取引をしているなら、10月はポジションをコントロールし、下落途中で底値買いを狙います。K線でトレードしている人も大体そうするでしょう。
ですが、誰も明日どうなるかは分かりません。どの日・どの区間で下がると確信できれば全く参加しないで済みます。Xモデルは未知の中で左側から分割で試しながらポジションを持ちます。
Xモデルの設計は下落すればするほど、買い増ししてポジションが最大化しやすい時が、実は下落スピードが最も速い時ということです。これがルールそのもののコストです。
最近も7月末のあの位置まで下落してダブルボトムになる、ダブルトップになると言う人がいます。こういったテクニカル形態も私も見ますが、あくまで雑談ネタ程度です。ダブルボトムもダブルトップも実際そのように動いてみなければ分かりません。事前防御はできますが、特定の形態に沿って取引するのはモデル設計の趣旨ではありません。
モデルが解決しようとしているのは、下落時の恐怖と買い増しへのためらい、上昇時の売却をためらう心理です。途中の対応はルールに任せます。モデル全体は定量的ロング戦略なので、ショートもしません。
今年の数回のドローダウン
10月16日終値時点で、モデル今年の利益は+49.27%、同時期SPYは+11.93%です。この期間にモデルが経験した顕著なドローダウンは以下の通りです:
期間
最大ドローダウン
回復
7/09→7/16 | -7.32% | 8月27日、底打ち後30取引日で回復 |
10/09→10/16 | -5.54% | まだ回復せず |
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
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