Grayscale Zcash現物ETF、1週間で9356万ドルの償還:ハネムーン期間が急転し、一時3.5%近い供給量を保有
著者:Vivian Nguyen
翻訳:深潮 TechFlow
深潮ガイド:米国初のZcash現物ETFであるGrayscale ZCSHは、1週間で9,356万ドルの純流出を記録し、運用資産残高はピークから約7億5,100万ドルに減少しました。ZECにとって、かつて総供給量の約3.5%を保有したこのファンドは、買い需要から潜在的な売圧へと立場が変化しつつあります。
米国初のZEC現物ファンドは、上場後の一部上昇分を戻しつつあり、償還が積み重なっています。
米国初のZcash現物ETFは、これまでで最も厳しい一週間を経験しました。同ファンドでは1週間で9,356万ドルの流出となりました。
上場時の人気者から償還ラッシュへ
このファンドはGrayscaleのZCSHで、2026年8月25日にNYSE Arcaに上場されました。既存のGrayscale Zcash Trustが転換され、米国で初めてZECトークンへ直接エクスポージャーを提供する上場現物ETFとなりました。
現物ETFは、当該資産に連動する先物契約ではなく、実際の資産を保有します。1口購入すると、実際のZECの小部分を間接的にファンドが保管した形になります。
開始は非常に好調で、9月中旬までの累計純流入額は2億7,100万ドルに到達しました。最も盛り上がった週は2026年9月18日までの1週間で、9,820万ドルの新規資金が流入しました。
ハネムーン期間中の取引も活況でした。最盛期の1週間、ZCSHは現物暗号ETF取引高全体の32.5%を占めたことも。ピーク時には、同ファンドがZEC総供給量の約3.5%を保有していました。
後退の数値が示すもの
下落傾向は日々のデータにはっきりと表れています。9月30日には1日で3,025万ドルの償還を記録し、10月2日にはさらに2,693万ドルが流出しました。
これらは単発の出来事ではありません。9月末から10月初旬にかけて、複数の取引日で2,600万ドルから3,000万ドルの償還が続きました。
損失はじわじわ蓄積されています。同期間中、累計純流入は約2億6,800万ドルから2億1,256万ドルまで減少。上場以来、純流入は維持しているものの、そのクッションは明らかに薄くなっています。
運用資産残高は9月のピークで約9億1,500万~9億7,900万ドルでしたが、10月初旬には約7億5,100万ドルまで減少しました。
ETFの上場後、ZEC価格は大きく変動しました。最初は1,500ドルを超えて上昇したものの、その後はより低い水準に落ち着きました。
株式分割と高い手数料
Grayscaleは少なくとも1つの施策を講じて取引の円滑化を図りました。2026年9月18日、ZCSHを1株につき3株への順方向株式分割を実施することを発表。権利確定日は9月28日、9月30日より調整後の基準で取引が開始されました。
このタイミングはやや微妙でした。分割調整後の取引が始まった9月30日、その同日に3,025万ドルの流出が記録されました。
ZCSHの手数料は年2.5%で、ファンド保有者は投資額の同率を毎年費用として支払う必要があります。
これがZECとファンドにとって意味するもの
かつてZEC総供給量の約3.5%を保有していたファンドは、いまやZECの需給バランスにおいて無視できない要素となりました。ZCSHに資金流入があれば、ファンドはより多くのZECを保有し、償還が発生すれば逆方向に働きます。
Grayscaleにとって、状況は完全な悲観ではなく明暗混合です。ファンドは依然として約7億5,100万ドルの資産を保有し、累計純流入も引き続き2億1,256万ドルとプラスを維持しています。
より広範な暗号ETF市場にとって、ZCSHは小規模トークンを対象にした現物商品でも取引シェアを大きく伸ばせること、──ピーク時には現物暗号ETF取引高の32.5%に達したことを証明しました。
今後注目すべきポイントは明確です。第一に、日次償還が2,600万~3,000万ドルの水準で続くのか、それとも縮小するかどうか。第二に、ZEC価格が安定を保てるか──これは運用資産額の直接的な下支えとなります。第三に、株式分割がGrayscaleの期待通り流動性の向上につながったのかどうかです。
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか?
高いボラティリティと実取引連動|BTCは極端な取引量の減少でエネルギーを蓄積中!4時間足での動きに注目、ETHはロング勢の狩りに注意
STRKは一時0.056ドルを突破、ある暗号KOLが事前に1745万枚を購入し、現在17万ドルの含み益を得ている
トランプが「AIツァーリ」として指名する候補が明らかに:現職の米国家情報長官、AI開発の停止に明確に反対
ベセントは「火消し」を行い、米国債の利回りの上昇は世界的な現象であり、AIバブルへの懸念を否定した。
米国財務長官のベセントは米国債利回りの上昇を擁護し、この上昇は世界的な連動現象であり、米国特有のものではなく、過度な心配は不要だと述べました。インフレ圧力の一部はイラン紛争による原油価格の上昇に起因するとし、エネルギーショックは戦争の沈静化とともに消えると予測しています。ベセントはAIバブル論を否定し、テック企業の投資には堅実なビジネスロジックがあると述べました。
